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2015/08/13

ヤマハボート免許教室で小型船舶操縦免許2級を取得しました Vol.4

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ヤマハボート免許教室の「実技試験免除コース」を選択しましたので、

実技登録講習・終了審査を受けるため、予約していた日時に横浜港へやって来ました。

集合場所は、本牧埠頭@横浜にある「JEIS(ジェイス)関東」というところ。

運が良かったか悪かったか分かりませんが、受講者は私一人だけでしたので、指導員の方よりマンツーマンの指導を受けてきます。

これから人生で初めて、動力付きの舶を自分で操船し、実技講習は思っていた以上にハードだったのですが、到着したこの時点では、まだ余裕をかましておりました。

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ワクワク・ドキドキしながら、練習船が係留している桟橋へ。

JEIS関東からは徒歩で1分くらい。

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練習船は、ヤマハ発動機さんの「2級免許講習艇」でした。
(全長:5.44m、全幅:2.09m、総トン数:1.5t、定員:5名)

桟橋では、指導員の方より船艇各部の名称・エンジン各部の名称・装備品、機器の取扱いからエンジン始動、計器類の見方、点検方法、などの説明を一通り受けたあと、発航前の準備と点検を行いました。

先ず、船艇に乗り込むときには、必ず「乗船します。」と、これから行う動作を大きい声で指導員へ伝えた後に、その動作を行います。乗船後に「乗船終了」と言う必要は無いのですが、何らかの動作または操作を終わらせた後には「○○終了。」と、終了したことを指導員に口頭で必ず伝えます。

発航前点検では、指導員から「○○をしなさい。」と指示がありますので、適切な動作を正しく、声を出しながら行います。

例えば、「船首係留ロープを点検しなさい。」と指示がありましたら、

「船首係留ロープを点検します。」などと、これから行う動作を指導員へ伝え、

船首に繋いである係留ロープを指差しながら異常がないかどうか確認を行い、

桟橋の杭に止めてあるロープも確認して、

異常がなければ、「船首係留ロープ、異常なし」とか「船首係留ロープ、よし」などと、異常がないことを伝え、

点検後は、「船首係留ロープ、点検終了」などと声を出して、点検が終わったことを指導員へ必ず伝えます。

なかなか大変そうでしょ。でも、これをやらないと次のステップへ進めないし、こちららは指導を受けている立場ですので、掟(指導方法)に従うのみです。

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すでに、発航前点検だけでヘトヘトだったりしますが、これから楽しいハズの実技講習。

桟橋から練習船を離岸するまでは指導員が行い、すぐに操船席に座らされて、ボートの操船を行いました。

いきなり、コンテナ船など大型船舶が行き交う横浜港を航行しますので、普段は物事にあまり動じない自分なのですが、少しビビッてます。

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(上の写真は、終了審査の審査員の方が運航しています)

前進と後退と速度調整は左手のリモコンレバーで行い、操舵は右手のハンドルで行いますので、操船自体はそれほど難しい訳ではないのですが、車の運転とは操縦の感覚が違いますね。

まず、当たり前ですが海には道がないですし、船舶が行き交う場合は右側通行が原則。

また、ハンドルを小刻みに操作しないと、波や風の影響を受けてボートは真っ直ぐに進まないです。船尾で舵をとりますので、舵の効き方はフォークリフトの運転をしている時と似ています。

片手はリモコンレバーを軽く握ってますので、ハンドルは反対の手での片手操作になり、車の運転では片手ハンドル操作はあまりしないので、出来ないことはないけれど慣れるまでに苦労しました。

リモコンレバーも、上に傾けると前進ですので、車のオートマのレバーとは(感覚的に)操作が逆で、こちらも慣れが必要でした。。

あとは、ボートにはブレーキが無い。リモコンレバーをニュートラルの方向へ倒せば水の抵抗で減速しますので、こちらは車のエンジンブレーキと同じ感覚ですが、リモコンレバーを急に下へ倒すとボートは急減速して危ない・・・恐る恐るレバーを倒して減速する感覚を身に付けました。

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横浜ベイブリッジを左手に見ながら、実技講習場所の根岸方面へ。

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実技講習は、“発進”、“低速による直進”、“高速による直進”、“停止”から。

指導員が一連の操船を2~3度行ったあと、それと同じ操船方法を覚えて身に付けるまで、何度も何度も行います。

操船方法を覚えることも大事なのですが、発進や後進する時は前後左右の安全確認を十分に行った後に「前後よし」、「左右よし」と必ず口にして、操船中は他の船が来ないか障害物が無いか絶えず見張りを怠らないこと。

そして、これから行う操船を「○○します」と必ず伝えること。その操船の動作が終わったら「○○終了しました」と必ず伝えること。発進するときは「発進します」と必ず伝えること。停止するときは「停止します。」と必ず伝えること。

文章にして書くと簡単そうですが、現地で行おうとすると、これがけっこう大変なんですよね。

特に、安全確認と見張りはたまに忘れることがあり、忘れるとすぐに指摘されるので、もう身に染み付いちゃってます。

それから、実技講習のほうは、変針、旋回、連続旋回(蛇行)へと続きます。

連続旋回については、パイロン走行のようなもので、3つのブイを直線上に並べ、高速状態で航走しながら左右に転陀をして、蛇行しながらブイを通り抜けます。

なお、1個目のブイへの進入は、右舷からでも、左舷からでもOK。ボートの操船席は右側にありましたので、右舷より進入したほうが1個目のブイがよく見えるので、(両方練習をして)自分の場合はそっちのほうが楽でした。こちらはお好みでどうぞ。

続いて応用操縦で、着岸と離岸、人命救助、避航操船の講習を受けました。

着岸と離岸には、前方からと後方からの、両方を学びます。陀が後ろについている船の性質を理解すれば、どちらも後方からのほうが楽チンなハズです。特に離岸の場合は、陀を切って前方へ発進した場合、船尾は舵を切った反対方向(停泊していた方向)へ膨らみながら進みますので、後方離岸がお勧めです。

人命救助は、人に見立てた浮きのような物を、ボートを前方へゆっくりと進ませて、拾い上げます。

なので、浮きのような物を船にぶつけてしまうとアウト。こちらは、右舷からでも、左舷からでも、どちら側でもOKです。最初に「○舷より人命救助します」を宣言しますが、右舷のほうが楽だと指導員が言っておりました(事実、右舷からのほうが楽でした)。

あっ、あとロープワークがありました。

こちらは、教材の中にあるロープを使い、本結び、ふたえつなぎ、クリート止め、いかり結び、など自宅で一通り練習しましたので、実技講習では“おさらい”をした感じです。

ロープワークについては、普段の生活の中でも役立つかもしれないので、下記リンク先の動画を見ながら練習しておくと良いかもしれません。

□ ヤマハボート免許教室 2級実技講習 □
http://www.yamaha-motor.co.jp/marine/license/school/study/

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みっちりと約2時間、実技講習を受けたあとは、楽しい昼食タイム。

ですが、用意していたお弁当は、疲労で一口も喉を通る気がせず、カラカラになった喉を潤すため、清涼飲料水をガブガブ飲みしましたよ。

午後1時頃からは、終了審査。

「実技試験免除コース」というコース名は付いていますが、実技国家試験は免除されるものの、実技国家試験と同じ内容の「終了審査」に合格をしないと、「小型船舶操縦免許2級」の交付は受けられないです。

自動車運転免許でいうと、自動車教習所の“卒検”みたいなものかな。

「実技試験免除コース」の良いところは、実技講習を受けたあとスグに、終了審査があること。

もう、船舶の操縦は身に付いているので、(忘れる前に)覚えたことをその通りにこなせれば・・・

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終了審査のほうは、午前中にスパルタ?で覚えた操船方法と、安全確認や見張りを怠らないことに気をつけて、実践するのみです。

(終了審査の模様の写真はありません。余裕が全然ありません)

終了審査のほうは、後から思い返せば、細かなミスは多少あったかもしれませんが、及第点以上は恐らくクリアしていただろうと、帰りの船の中で確信みたいな感触はありました。

(はじめて船舶を操縦して、当日中に終了審査ですから、実技登録講習・終了審査の濃厚さは、ご想像にお任せいたしますね・・)

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天候のほうは、曇り、雨、晴れと、目まぐるしく変わり、嵐のような悪条件にならなかったのが、せめてもの救いです。波のほうも穏やかでよかったです。

なお、小さい講習艇でしたので、船酔いするのが少し心配でしたが、濃厚なレッスンのおかげで、船酔いする暇は無かったです。

あとは、小型船舶操縦の免許が届くのを待つのみ・・・終了審査に合格していれば、の話ですけれど。。

(掲載写真のほうは、少なくてすみません。操船に夢中で写真撮影するほどの余裕が無かったのでね。これから受講される方へ、実技講習をナメてかかってはイケマセンよ!

次回へ続きます。


【関連記事】

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