天気が良かったので、柴又帝釈天に行ってきました。
電車を利用すると、最寄り駅は京成電鉄金町線の「柴又」駅。
この金町線は、(起終点駅を含めて)駅数はわずか3駅しかないので、「金町」駅からも「高砂」駅からも、1駅目に「柴又」駅があります。
「柴又」駅の改札を出てからは、案内標識の方向へ進めば、帝釈天は初めてでもすんなり行けます。
この案内標識のほか、地図の標識も近くにありましたし。
日中ならば、人で賑わっている方向へ進めば、おそらく迷子になりません。
「柴又」駅の近くにある小川には、見ざる・言わざる・聞かざるの、三猿がおりました。
日光東照宮の三猿が有名ですが、物事を覚えていく子供のときに、世の中の悪いことは、見たり、聞いたり、言わないように、親が子供を育てなさいという、親への教えを表しているそうです。
何故この場所に、三猿がいるのかは、不明ですが。。帝釈天の縁日が「庚申の日」みたいですので、その申(さる)と関連があるのかしら。
駅から少し進むと、柴又街道があり、信号を渡ると参道の入口になります。
参道の門を抜けると、過去にタイムスリップしたかのような、下町情緒の残る町並みになります。
土産物店や和食処がたくさん並び、けっこう庶民的なお店が多いと感じました。
あー、なんか こういう雰囲気、好きだなー。
お煎餅屋さんでしょ。
お漬物屋さんでしょ。
熱々の玉こんにゃくが店先で食べられたり。
手づくりの芋羊羹もある(出来立て、うまそー!)。
参道は下町っぽく、それほど道幅は広くなかったです。
店先で買った、みたらし団子をほお張りながら、参道のお店を眺めながら、帝釈天の方向へ歩いております。
東京名産のお漬物。
大根の麹漬の“べったら漬”。
こちらは、昔ながらの“いりぬか沢庵”。
佃煮屋さんも何軒かありましたね。
タタタン・タタタン・タン・タン・タンと、小気味良いリズムで、飴を包丁で切っていく、飴切りのパフォーマンスも見られます。
天ぷら屋さんがあって、お団子屋さんがあって、お蕎麦屋さんがあって、、
この参道だけでも、十分に楽しめますね。
門前通りの正面にそびえ立つ二天門。
参道を200メートルほど歩き、柴又帝釈天(題経寺)に到着しました。
この二天門は、総欅造りの門で、日光東照宮の陽明門を模したと云われているそうです。
日光東照宮の陽明門は、金や漆などの極彩色で施してありますから見栄えはしますが、彫刻の精巧さでは二天門も負けてはいないですね。
「うおぁーー!」
すごい。
それでは境内へ。
二天門をくぐり、正面に見えるのは帝釈堂。
帝釈天のご本尊様を安置しているそうです。
帝釈堂の右側の建物が、本堂の祖師堂。
帝釈堂の左側には、(縦のほか)横方向に枝が長く伸びている、立派な松の木がある。
「瑞龍松」の名称のとおり、本当に龍のように見えます。
罪や穢れを洗い清めてくださる浄行菩薩様。
(身体のわるいところを治してくれる訳ではないみたい)
では、帝釈天の居所の喜見城のほうへ。
帝釈天は彫刻のお寺とも呼ばれているそうです。
「彫刻ギャラリー」は拝観料が必要ですが、装飾彫刻はすごく見事ですので、帝釈天に訪れたなら、鑑賞しておいたほうが良いと思います。
(拝観受付で、写真撮影はOKと伺いましたので、少し写真を貼ってみますね)
帝釈堂内陣の外側にある十枚の胴羽目彫刻は、十数年の歳月を費やして完成した、法華経の説話を選び出して彫刻したもの。
仏門の世界はわからないですので、美術芸術品として鑑賞しております。。
「 ・ ・ ・ (絶句)!」
なので、しばしの間、サイレンスモードでどうぞ。
普段はあまり感動すること、感動する場面に出会えることが少なくなっている自分ですが、この彫刻には強く感銘を受けました。
続いては、帝釈天の北側にある和風庭園、邃渓園(すいけいえん)へ。
こちらも「彫刻ギャラリー」と同じ拝観券で観賞できます。
靴を脱ぎ、渡り廊下を歩いて、大客殿へ進みます。
大客殿の入口です。
照明が レトロ でいいわぁ~
縁側のガラス障子をガラガラと開けて、建物の外側に出てみました。
(庭園内へは入れません)
建物の張り出した部分は、休憩する場所になっていました。
ここから庭園を眺めるのも良いですね。
なお、四種類のお茶のセルフサービスがあったりします(紙コップですがね)。
この大客殿は信徒の接待所として設計されたそうです。
建物は、木造 平屋建て 総檜造り。
和風庭園は、渡り廊下を歩き、ぐるりと観賞します。
(寒い時期ですと、板敷きですので、足先が冷たくなります)
陽も少しおちてきて、太陽が眩しい。
写真は、逆光での撮影になり、木々がシルエットになってますね。
大客殿は東京都選定歴史的建造物のひとつ。
(邃渓園はサクッとまわりました)
再び境内に戻ってきました。
夕刻になり人もまばら。
西門から出て、帝釈天を後にします。
(西門の左隣にあるのは、お寺の鐘です)
参道を柴又駅方面に向かっています。
冬場ですので、人の影が長ーーいですね。
川子屋と読んでしまいそうですが、川千屋(かわちや)さん。
帝釈天の近くには、「矢切の渡し」でも有名な江戸川が流れていますから、老舗の川魚料理店があるのも、うなずけます。
表にある「お品書き」を見ると、鯉こく、鯉あらい、鰻あらい、の(一品)料理名が書いてありましたから、今度柴又帝釈天へ行くときには、このお店に寄りたいです。鯰はおいていないのかな。。
(鰻重とか天重とかは、メニューに普通にありましたけど、あまり興味がないんです)
「男はつらいよ」
お蕎麦屋さんの暖簾です。
柴又駅の近くには、大人だまし!?のお店もありました。
寅さんが生まれ育った帝釈天の付近は、観光地といった雰囲気が少なく、想像していたより意外と楽しい場所でした。
なによりも、帝釈天の装飾彫刻が、凄く素晴しかった。
今度は、ちゃんと計画を立てて、行ってきたいと思います。
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