一泊二日で気軽に楽しむ金沢観光
羽田空港から出発してから、小松空港に到着するまでの時間は、僅か1時間です。
この時間は、出発ゲートを離れてから、滑走路端までのタキシング、滑走路を VR まで加速して離陸、巡航高度まで上昇、- 巡航 -、フラップを出して減速、空港に着陸、到着ゲートへタキシング、までの時間が含まれるため、実際に上空をフライトしている移動時間は30~40分ほどです。
飛行機を利用する場合は、出発空港までのアクセス、搭乗手続きやセキュリティチェック、到着空港から目的地までのアクセスなど、やや余計な時間が掛かりますが、特急電車や新幹線を利用するよりも、とっても便利なロケーションが日本全国に多々あります。
個人旅行の場合、目的地までどの旅程で行くかは、旅人の楽しみのひとつですので、どの旅程を選択するのも良しですが、目的地までの時間を短縮したい場合は、飛行機の利用がとっても便利です。
自分は、飛行機を見るのも乗るのも好きですので、短時間のフライトであれば、エコノミーシートでも我慢できます。
ジェット機ならば、巡航速度は800~900km/h程ですから、新幹線の最高速度320km/hよりも、計算上は2倍以上も速いです。
離陸や着陸するときは、ちょこっとだけ緊張しますが、雲の上を飛んでいるときはとても快適。天気が良ければ、地図で見た日本の地形(海岸線の形や山の稜線)が、窓越しに楽しめますよね。
はい、羽田空港の出発ゲートを離れてから、僅か一時間で、小松空港に到着です。
もし仮に、普通に歩いて移動したとすると、一時間で移動できる距離はせいぜい4~5kmほど。それを考えると、飛行機はドラえもんの「どこでもドア」みたいな感覚で、利用できる乗り物だったりします。
小松空港に駐機しているのは、今まで乗ってきたANAのジェット機です。
(ボーイング777さん。お疲れ様です。)
(ターミナルビル1階)
小松空港のターミナルビルは、地方空港ですので、大都市の空港からみると施設は「こぢんまり」していました。
なお、1階がチケットカウンターや到着ロビー、2階が出発ロビーや食堂、3階が送迎デッキです。
送迎デッキの入場は有料(入場料:大人50円、子供30円)だったりして、飛行機を写真撮影するため、羽田空港をちょくちょく利用している私にとっては、すこし意外でした。
■ 交通アクセス
小松空港から連絡バスを利用すると、JR小松駅までは約12分。
おなじく連絡バスで、金沢駅まで高速道路を走る直行便で約40分です。
兼六園口(東口)@金沢駅の「もてなしドーム」。
この「もてなしドーム」は、雨や雪の多い金沢駅を利用する人に、差し出す傘をイメージして、「お・も・て・な・し」の心を表わしているんだそうです。
強化ガラスとアルミのトラス構造を組み合わせた、とても大きなアーキテクチャでした。
鼓門(つづみもん)
こちらは、日本の伝統的な楽器である「鼓」をイメージした、巨大な木造の建造物です。
金沢港口(西口)@金沢駅。
金沢めぐりには、「城下まち金沢周遊バス」を利用すると便利かも。。
昔懐かしいボンネットバスも走っていますよ。
■ 兼六園
金沢観光で、まず訪れたいのは、特別名勝の兼六園。
加賀百万石の歴代藩主により作られた、江戸時代を代表する大名庭園です。
とても広大な廻遊式の庭園で、庭園を歩きながら池や樹木を遊覧し、茶屋に立ち寄りながら庭園内を散策してみます。
(霞ヶ池)
兼六園で、景観が一番と思われるスポットより、撮影しています。
集合写真を撮るなら、この場所です。
(眺望台から見る金沢市内)
樹木があって、水の流れがあって、とても癒されます。
兼六園の真ん中あたりにある、茶屋(清水屋)に立ち寄り、『兼六だんご』を頬張りました。
お店の方から伺った話では、このお団子は『出世だんご』と呼ばれているそうです。
『出世だんご』の名前の由来は、茶屋のすぐ近くにある地蔵様(出世地蔵)からついたそうで、最初に茶屋が『出世茶屋』と呼ばれるようになり、『兼六だんご』もいつしか『出世だんご』と呼ばれるようになったとか。。
このお団子を食べて、何かの御利益があると良いですね。
(この兼六団子を食べてから、出世こそしていませんが、基本給が3年で5万円くらい上がりましたよ。。)
(花見橋)
花が咲いている季節には、花を愛でられるから、花見橋。
庭園内はとても広いですので、全部をまわるには、けっこう歩きます。
時雨亭(しぐれてい)に立ち寄り、ひと休みしました。
この時雨亭では、お抹茶をいただきました。
細かい作法などなく、気にしたのは畳の上を歩くときに、畳の縁を踏まないように気をつけたくらいです。
お抹茶のほうは、滑らかな口当たりで、茶の深みのある香りがふわっと広がり、ほのかな甘みも感じられます。
抹茶の口の奥のほうで感じる苦味と、茶菓子の優しい甘味を交互に味わいながら、味覚の変化を楽しみました。
(時雨亭内)
(時雨亭内)
障子が、部屋に差し込む太陽光を、やわらかくしてくれます。
■ 金沢城公園(金沢城跡)
金沢城は幾多もの火災に見舞われて焼失し、その度に修復や再建が行われているお城だそうで、天守閣のある城らしい城の姿は現在ありません。
ですが、再建された城の一部は大変素晴らしい建築物で、金沢に訪れたなら是非行きたい場所に挙げられます。
【五十間長屋(ごじゅっけんながや)】
菱櫓・五十間長屋・橋詰門続櫓へとつながる建物は2001年に復元。
明治以降の木材城郭としては最大規模で、日本古来の伝統工法により建築されているそうです。
(五十間長屋を別の角度より)
白い屋根と白い壁が、とても印象的ですね。
【橋爪門(はしづめもん)】
石川門、江北門と共に、金沢城の「三御門」と呼ばれた、二の丸の正門。
(野面積みの石垣)
金沢城は「石垣の博物館」とも呼ばれているそうです。
城内を散策すると、「野面積み」、「打ち込みハギ積み」、「切り込みハギ積み」と、様々な技法の石垣をみることが出来ます。
(打ち込みハギ積みの石垣)
形や大きさを揃えた割石を積む技法です。
(切り込みハギ積みの石垣)
割り石を丁寧に加工して、隙間無く積む技法です。
■ 海の幸を楽しもう
ランチで食した「能登海鮮丼」です。
ブリ、甲羅にのったカニとカニみそ、エビ、イカ、貝などが、酢飯の上に盛られていて、いかにも能登らしい食材でしょ。
この海鮮丼に、あら汁のお碗がついて値段が千円オーバーなので、具材の鮮度や内容からコスパはあんまり良くなかったですが、あー金沢に来たんだよねと、思わせる内容でした。
こちらは居酒屋さんで、知り合い達とワイワイ・モグモグたべた、お刺身の盛り合わせです。
地元で獲れたと思われる魚は、身が締まっていて、美味しかったなぁ。
■ 金沢市内を散策
金沢市内を、歩いて散策しています。
ガイドマップには載っていないような、レアな金沢を探しに!
金沢駅周辺はごちゃごちゃしていましたが、駅から少し離れると、空が広いことがわかります。
(東京23区に住んでいるので、普段の生活で空を見上げる機会が、あまり無いのです)
国の登録有形文化財である、犀川大橋。
大正時代に完成した鉄橋が、90年以上経った今でも健在です。
オシャレな一角もあったりしてね。金沢って、とっても楽しい街だと思います。
(お店がオープンする前に訪れました)
■ 黒門前緑地
この黒門前緑地は、旧金沢検察庁検事正官舎の敷地に、医学・薬学で多大な業績を残した科学者の、高峰譲吉博士ゆかりの家屋を移設して、公園として整備したそうです。
金沢城公園の黒門口ちかくにあります。
旧高峰家の居宅の一部で、書斎や茶室として利用されていた離れを、復元・移転されたとのことです。
ボランティアさんがついてくれて、いろいろと説明を聞きました。
なお、高峰譲吉博士は、消化薬のタカジアスターゼの創製や、副腎からアドレナリンを結晶抽出するなど、世界の医学・薬学に大きく貢献した人なんだそうです。
縁側があって、お庭があって、板敷きの木目もきれいです。
■ 旧 園邸
旧園邸は、大正七年建築の近代和風住宅で、現在は金沢市の指定文化財に指定され、一般にも公開されています。
こちらの建物も、ボランティアの方がついてくれ、色々と説明を聞きました。
建築主は茶道に通じ、茶道の表千家の指導を受けて、作られています。
茶室は、母屋につながっておりましたが、入るには外の路地と呼ばれる庭から、狭い躙口の戸(潜り戸)をあけて、畳の上に進みます(表千家なので)。
尚、この茶室では、定期的に茶会が開かれている、との説明もありました。
(潜り戸は特別に開けてもらいました)
和風の建物で中庭のある家に住んでみたいですね。
土蔵前の空間には、天井から吊り下がった、提灯型の照明がありました。
漆喰の白い壁も綺麗です。
■ EIZO
ここだけの話しでは無いですが、北陸を代表するような会社(映像機器で有名な本社!)にも、お邪魔してきましたよ。
半日以上は、こちらの会社で工場見学(クローズドイベントに参加)をしていましたので、寄らなければもっと多く金沢をめぐれたかも。。
(内部潜入!?の模様は、記事最後の【関連記事】からリンク先へどうぞ~)
さて、楽しかった金沢観光@石川県も、そろそろ帰る時間になってしまいました。
なお、今回の旅行は、往路も帰路もANA機を利用しています。
なぜならば、往復の航空券と好きな宿泊先をパックにできる、ANA SKY WEB TOUR の『国内組合せ自由旅行[旅作]』を利用したからです。
(ANAの「旅作」は、とっても便利でお得なサービスですよ!)
左舷の搭乗口より飛行機に乗り込み、石川県を後にします。
(地球が丸く見える??)
もくもくした、雲のじゅうたんの上。
飛行機は一面青空の成層圏を飛んでいます。
富士山は、残念ながら見られませんでした。
雲ひとつ無く、航路など運が良ければ、富士山をきっと拝めるハズです。
眼下に房総半島が見えてきました。
これより、旋回しながら高度を下げて、羽田空港に無事着陸しました。
さて、これにて楽しかった金沢への、一泊二日の旅行はおしまい。
やや疲れたけれど、疲労感よりも思い出のほうが、勝ってます。
(金沢21世紀美術館)
もっと時間があれば、「金沢21世紀美術館」や「長町武家屋敷」などに、いっぱい寄りたかったです。
そうね。今度行くときは、雪景色の冬の金沢がいいかな。
あと、当時持っていったカメラが普及機コンデジでしたので、次回行くときはデジタル一眼レフのシステムで、金沢市内の風景を写真に切り撮ってきたいです!
【ANA国内線 就航都市一覧】
http://www.ana.co.jp/dom/airinfo/networkmap/main_syuukoutoshi.html
↑各空港からの就航都市を確認できます(地名をクリックすると、その空港からの就航都市がわかります)。
※ 写真はすべてオリジナルです。
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