マウスコンピューターMDV ADVANCE/デジタル写真編集に適したPCとは
▲ マウスコンピューター MDV ADVANCEシリーズ
最近のデジタルスチルカメラは、イメージセンサーの大型化や多画素化が進み、写真編集やRAW現像時において、パソコンの処理能力の高さやハードディスクの大容量化が求められる、新たな時代に入っております。
ハイスペックのパーツを投入し組み立てられた時代先端のパソコンであれば、画像編集で処理待ちの時間が短縮されるのは確かですが、ハイスペックのパーツは結構高価ですしファンノイズも大きくなる傾向にあります。
現在(2013年7月)発売されているミドルクラスのデスクトップパソコンを購入しても、性能面で大きな不満はでないと思いますが、もう少し写真編集やRAW現像に適したパソコンをパーツレベルで考えてみることにします。
現在、私が主に使用しているデジタル一眼レフカメラは「Nikon D800」と「Nikon D7100」です。
D800は、フルサイズのイメージセンサーを搭載し、有効画素数は36.3メガピクセル(3,630万画素)。D7100は、DXフォーマットのイメージセンサーを搭載したAPS-C機で、有効画素数は24.1メガピクセル(2,410万画素)です。
D800のイメージセンサーをフルに使い、RAW(ロスレス圧縮/14ビット)で記録した場合の、1コマあたりのファイルサイズは(メーカー公表値で)約41.3MBもあります。最高画質のJPEG(画像サイズはL)で記録すると、1コマあたり約16.3MBのファイルサイズになります。
1枚の写真作品をじっくり撮って編集する場合、1コマのファイルの容量はさほど気にしなくて良いのですが、自分の場合はイベントカメラマンとして出動する機会もあり、この時の写真撮影では決して失敗は許されないですから、かなりの枚数(1日で1,000~2,000枚)を撮ることも、ザラにあります。
なので、写真編集向きの高性能なパソコンが必要なのです。
前説が長くなってしまいましたが、画素数が多いデジタルカメラで写した写真データを、編集するためのパソコンについて、BTOパソコンのマウスコンピューター「MDV
ADVANCE」を例にして、これから少し語ります。
■ CPUの処理能力
パソコンで写真を扱うといっても、パソコンの内部では画像データを高速に演算しているだけです。演算した結果を、人間の目にわかるようにディスプレイに表しています。
ですので、同時に多くの写真データを扱う場合は、CPUの処理速度は断然速いほうがいいと思います。
CPUのクロック周波数が高いことも重要ですが、コア数が多くキャッシュ容量の大きなCPU、それも最新のCPUを選択しましょう。
Intel のCPUならば、Core i5もしくはCore i7が該当しますが、予算が許す許さないに関わらずCore i7のほうで決まりです。
執筆時点では、Intel第4世代Coreプロセッサー「Haswell(ハズウェル)」が最新CPUであり、新たに導入された「AVX2」という拡張命令は、対応するマルチメディア系アプリケーションを使用した場合、かなりの高速化が見込めるとされています。
■ グラフィックス機能
快適な編集作業にはミドルレンジのビデオカードが必須。
3D処理する訳ではないので、主にゲーマー向けのハイエンド機種、3Dアニメーションや3次元CAD用のプロ用機種でなくて、よいと思います。
NVIDIA GeForce シリーズですと、GT650XやGT660Xあたりが、現時点では有力候補になります。
■ 読み書きの速いストレージ
写真編集では、容量の大きな画像データを読み込み画面表示させる時に、少し待たされることがあります。
ほんの僅かな時間でも、多くの写真を取り扱うと、この待ち時間にイラっとしてしまうのです。
メモリーのキャッシュ容量にもよりますが、写真編集では等倍表示や拡大表示する場面がよくありますので、編集時にはSSDに画像データを保管しておいたほうがよいです。
ストレージは、OSやアプリケーション用にSSD、データ保存用にハードディスクのドライブを搭載するのが、現状では適していると思われ、写真編集するときに扱う画像データを転送速度の速いSSDに保管して、編集が終わった後はHDDにムーブするような使い方が、ストレスが少なく効率的に行えます。
なお、マウスコンピューターでは、定評のあるSSDが多数オプションで用意され、メーカー名やブランドまでBTOでカスタマイズできてしまいます。
■ 記憶ストレージ(主にHDD)の容量と拡張性
肥大化する写真データを保存しておくには、大容量のHDDが適しています。
写真を多く撮っていれば、テラバイト級のHDDでもすぐ満杯になってしまうので、いつかはHDDを増設しなければなりません。
HDDを増設する方法は幾つもありますが、PCケースに内蔵する方法を考えると、拡張性に余裕のあるミドルタワー型のPCケースが、日本の住宅事情に適していると思います。
なお、MDV ADVANCEシリーズの内部写真はコチラにあります。
■ 高品位な液晶モニター
iiyamaブランド、IPS方式の液晶モニターがオプションで選択できます。
カラーマネジメントが必要なら、他社の高品位液晶モニター(例えばE社のColor Edge)を別途購入しましょう。
■ 入出力インターフェイス
上画像は、標準のUSBオリジナルオプティカルマウスです。
写真編集では、正確なマウス操作が求められる時もありますから、使いやすさでは絶対にロジクール製、無線式のレーザーマウスがオススメです。
MDV ADVANCE の前面パネルには、「USB端子」や「マルチカードリーダー」などのインターフェイスが、あらかじめ用意されています。
前面の「USB端子」は、USB3.0に対応していますから、この端子とUSB3.0対応のデジタルカメラを、USB3.0対応のUSBケーブルで接続すれば、高速にデータ転送することが可能です。
なお、SDXCのSDメモリーカードを「マルチカードリーダー」から読み込ませた場合、転送速度はSDHCの転送速度と同等になるそうです(この機種に限る)。
▲ Adobe Photoshop Lightroom
■ アプリケーションについて
マウスコンピューターのBTOパソコンは、OSがプリインストールされた状態で出荷され、オプションで選択できるのは「Microsoft
Office」くらいです。
余計なバンドルソフトがプリインストールされていない点は、自作派にも嬉しい仕様になっています。
なので、写真編集に必要なアプリケーションは、自分で用意すること。
Adobe Creative Cloud メンバーシップ(有料サービス)に加入すれば、写真編集のみならず、ビデオ、オーディオ、デザイン用のAdobeデスクトップアプリケーションが、すべて利用できます(個人的にはオススメしたいです)。
あと、クリエイティブなアプリケーションを扱うなら、実装メモリ(RAM)の搭載容量は多いほうが良いと思います。
写真編集をターゲットにして、PCパーツの構成を色々と考えてみましたが、内容は如何でしたしょうか。
マウスコンピューター MDV ADVANCE シリーズ自体が、比較的高性能なパーツで構成され、基本的なスペックが高めに設定されているBTOパソコンです。
基本的な構成から、マシンパワーやキャパシティが必要なパーツにはコストを掛けて、不必要な部分は選択しない。これが、BTOパソコンの良いところ。
パソコンの使用目的によってパーツの構成を変更でき、組み立てはBTOパソコンメーカーが確りと行い、OSをプリインストールして、メーカーの保証までつけて、自宅や会社までお届けしてくれる、とっても便利でお得なシステムだと思います。
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