日光国立公園日帰り観光
日光へは、ぶらりと電車に乗って行ってきました。東京からのアクセスなので、2時間程度で現地に到着します。
なお、東武日光駅に到着すると、JR東日本253系1000番台、特急「日光」が停車していました。
JR新宿駅を発車して東武鉄道線に乗り入れている、直通特急列車ですね。一世代前の成田エクスプレスを改造し、再塗装した車両です。
今回の日帰り旅行、、というか日光への散歩は、全然計画性がなく、朝早起きして天気が良かったから、真紅に染まった“もみじ”が見たかったから・・・
なので、特急列車のチケットを手配する余裕もなく、上の写真の東武快速列車に飛び乗って、行ってきましたよ。
東武日光駅の駅舎です。
当日は、雲は少しありましたが、おおむね良好な天候でした。
この東武日光駅は、海抜538mの位置にあり、空気もひんやりとしています。
東武日光駅から日光国立公園へは、いろは坂~中禅寺湖~奥日光方面に通じる、日本ロマンチック街道を利用するのが普通だと思います。
でも、観光地の駅周辺の道を歩いても、全然面白くないので、、、
日本ロマンチック街道とほぼ平行して流れる、大谷川(だいやがわ)の川原を歩いて、日光国立公園を目指しました。
当日の川の水量はほどほどでしたが、でっかい岩がゴロゴロ転がっていましたから、大雨や台風のときにはかなりの水量になるのでしょうね。
枯れススキです。
秋晴れの青空を背景に、カメラでぱちりと!
うん、とっても平和、気分も爽快です。
大谷川と平行する道路には、動物注意の警戒標識などもありました。
標識のマークはシカなので、きっと鹿が多く出没すのでしょう。
日光の野生動物というと、イタズラ好きな野ザルのイメージがあるのですがね。
観光地特有の渋滞もはじまってましたね。
それほど醜い渋滞ではないと思うのですが、Uターンしているタクシーなども見られました。
駐車場も満タン状態!?
黄色からオレンジ色に色が変わりかけているカエデ。
グラデーションがきれいですね。
大谷川に掛かる橋を渡ると、日光東照宮などがある「日光国立公園」があります。
あ、写真に写っている赤い橋は有料で、いちおう歩いて渡れるのですが、渡りきったところで通行止めになりますよ。
(この橋の先の道は、マヂありません。です!)
“いちょう”でなく黄色く染まった“かえで”の葉です。“いちおう”お伝えいたしますね。
では、目的地の「日光国立公園」へ。
さて、ここが日光山の入り口。
ここから、キツイ階段や坂道を登り、日光東照宮を目指します。
公園内は、杉の巨木は見ていてスゴイのですが、カエデの木はわずかしかないので、気持ちだけ紅葉の模様をお伝えします。
日光の紅葉は、もちょっと少し先の“いろは坂”や“中禅寺湖”まで行かないと、満喫できない、と思いますよ。
こちらは、輪王寺の反対側にある、逍遥園(しょうようえん)の池泉。
日光の紅葉名所らしいですが、この庭園内の建物や木々は、写真に残しておこうとは感じませんでした(もう、枯れているカエデの葉が多かったです)。
人出のほうは、多くも無く少なくも無く、なんか微妙。。。
外国人の観光客はそれなりにいましたが、娯楽施設が多様化している現在では、昔からある観光地に集客するのも難しそうです。
東照宮とは、神格化した徳川家康を祀る神社のこと。
東照宮の中でも「日光東照宮」には、徳川家康の墓所があるのでも有名ですね。
江戸時代当時は徳川家の権力を示す場所でもあり、江戸時代につくられた寺社仏閣の中でも、当時の職人の最高技術や、江戸文化の最高芸術が見られる場所であったりします。
下神庫(しもじんこ)。
東照宮に入ったスグ右側にあります。
「神厩舎」の 見ざる 言わざる 聞かざる の三猿。
この教えは、小学生の頃に習ったのかな!?
大人になった今の自分でも、この教えはいちおう守っているつもりです。
上神庫(かみじんこ)。
「上神庫」の屋根下には、ゾウの彫刻があるぞー。
江戸時代初期の日本にゾウがいたかなんて!?と、ふと思い、帰宅して調べてみたら、実物を知らないで描いた下絵をもとにした、彫刻らしいです。
おなじく「上神庫」の屋根下。
金箔を施した彫刻が美しいですね。
御水舎(おみずや)の建物。
手水舎のことで、拝礼の前に手を洗い口をすすいで身を清めるところ。。
カメラを下にパンすると、観光客がうじゃうじゃいます。
「御水舎」の屋根下をアップで。
そろそろ、日光東照宮の真髄へ!
鳥居をくぐり、めちゃ急な階段を登ると、、
日光東照宮の建物の中でも、最も知られている陽明門。
いつまでも見ていて飽きないことから、別名「日暮らしの門」と呼ばれているそうです。
「陽明門」の彫刻群。
みごとな複雑な彫刻と極彩色は、見ていて飽きない。本当にすんばらしい。
なので、しばらくサイレンスモードでどうぞ。
(陽明門の表側の彫刻群)
(陽明門の表側の彫刻群)
(陽明門の裏側の彫刻群)
(陽明門の裏側の彫刻群)
何十年も、この極彩色を維持するのは難しいらしく、明治、大正、昭和と、創建後に何度か大修理されている模様です。
現在は、平成の大修理中であります。
写真のほうも、創建当時を再現するよう、いやらしくないように多少手を加えておりまする。
(RAW現像にて、WBは昼光、マイナス露出、コントラストは高め、シャープネス処理とノイズ除去処理、きもちシャドウを持ち上げてます)
廻廊(かいろう)。
陽明門から延びる外壁です。
(廻廊)
この回廊には、鳥や花の彫刻が飾られています。
彫刻は、個々のパーツを組み合わせるのでなく、分厚い一枚の板から彫っているのだから、江戸時代の職人の技巧はスゴイとしか言い様がありません。
いまさらですが、この記事の写真はすべて、クリックすると拡大表示できますよ!
(廻廊)
陽明門をくぐって、真正面に見えるのが“唐門”です。
この唐門の先には、拝殿があり、ご本堂様があります。
しかし、日光東照宮には「丸に三つ葉葵」の紋が、建物の各所にみられますね。
水戸黄門様の印籠の紋で、奉行様も悪代官も悪侍も一般庶民もタジタジなのに、、、すんごいパワーを感じます。
上の写真の中に、日本航空機の“鶴丸マーク”のような彫刻もあるぞ。
(もしかして、パクリか!?)
だれも見向きもしなかった落ち葉だって、写真に収めれば・・・画になります。
場所を移動して、こちらは大猷院(たいゆういん)仁王門の仁王門様。
2体の仁王像が門を守っておりまする。
(顔付きコワイ!?一番怖そうなアングルでパチリ!ひぇ~)
修復を終えた彫刻は、立体になった絵画を見ているようで、しばらく飽きません。
古くなった塗装を丁寧に剥がしたあと、新しい漆を塗って、薄さ約1万分の1ミリ(0.0001mm)の金箔を施し、熱で溶かしたニカワ入りの岩絵の具を筆で塗る。
ホント、気が遠くなりそうな作業です。
日本人は、まじめで忍耐強く決して手を抜かず手先が器用だからね。
日光東照宮は、創建から約400年経ちますが、巧みな職人たちのDNAは、現在の日本人のどこかに、宿しておりますよね。
日光国立公園の殆どの建物が重要文化財であり、国宝の美術品も数多くあります。
江戸時代の装飾美や極彩美も、この場所に集約されております。江戸文化の最高の技が、詰められている数少ない場所です。
真紅の染まった“もみじ”を見るもよし。
日本の卓越した技巧をみるもよし。
江戸文化の最高技術に触れることができ、日光に行って本当に良かったと思います。
あと。徳川の独裁政権には反するところがありますが、、、
莫大な資金力があれば、道路をつくれ、建物を建てられ、神にもなれますねw
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