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2011/04/24

日本丸 「総帆展帆(そうはんてんぱん)」の撮影に行ってきました

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先日(2011.4.10)、ミンポス・モノフェローズのお仲間 HAMACHI! さんより ゆる~く召集があり、“横浜みなとみらい”に行ってました!

日本丸メモリアルパークの石造りドックに保存係留されている、現役を終えた初代 日本丸(にっぽんまる)の「総帆展帆(そうはんてんぱん)」を撮影しよう・・という、プライベート企画のプチイベントにです。

「総帆展帆」とは、(普段は閉じている)帆船の全ての帆を広げること。“総帆”を“展帆”すると読むと、分かりやすいですね。

ちなみに、帆船日本丸は1930(昭和5)年に建造された、船員を育成するための練習帆船で、総帆展帆は年に10数回、定期的に催されている行事です。

日本丸の 29 枚すべての帆を広げる姿は、迫力満点ですので、最後までおつきあいくださいね・・・

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日本丸が係留されている“日本丸メモリアルパーク”は、横浜ランドマークタワーのスグ目の前に位置しています。

私はJR「桜木町」駅から徒歩で向かいましたが、みなとみらい線「みなとみらい」駅 または「馬車道」駅からも同じくらいの距離に位置し、各駅から徒歩で 5 分程度の場所にあります。ちなみに自家用車で行く場合、専用駐車場はありませんので、横浜ランドマークタワーなど近隣の駐車施設を利用すると便利です。

当日の天気は、曇りのち晴れ。日本丸が帆を広げるちょっと前に到着した頃は、まだ“どよーん”とした曇り空でしたが、次第に晴れてきて帆を広げた帆船の雄壮な姿を眺めるのには絶好の日でした。

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ではでは、帆を広げる模様からお届けします。

黄色のヘルメットに白い作業服を着装したボランティアの方々が、「総帆展帆」のため続々と入船していきます。

正確に人数を数えてはいませんが、おそらく70~80名はいらしたと思います。若い女性の方も意外と多くいました。

入船したあと、甲板で全員整列をして、それから“シュラウド(=縄ハシゴみたいなもの)”を登っていきます。

帆を広げる作業は人海戦術なんですね。自動化や機械化はされておらず、ひたすら人の手で行うみたいです。

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船から垂直に立っている数本の柱が“マスト(日本丸は4.本あります)”、マストに取り付けられている水面から水平の支柱が“ヤード”です。

この“ヤード”には“セイル(横帆)”が収納されていて、帆を下に広げた時には“セイル”を支えます。


さあ、ボランティアの方々が各自のポジションにつき、展帆の作業をはじめました。

上の画像をよーく見ると、ヤードに張られたロープに足場にし、縄をほどいている様子がわかります(画像をクリックすると拡大表示できます)。

最高マストの高さが水面から46メートルありますから、一番高い位置のヤードに登っている人は、怖くはないんでしょうかね!?

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ロープを巧みに操って、畳まれた帆が少しずつ解かれていきます。

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帆に使われている布は“帆布(はんぷ)”。

話は怖ろしく飛びますが、帆布製のトートバッグをよく愛用しています。キャンバス地といったほうが、わかりやすいかしら。。丈夫で結構長持ちするんですよね。

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作業が始まってから、約20分が経過。

じっくりじっくりと、帆が広げられていきます。

ちなみに帆の枚数は全部で29枚、面積でいうと畳で約 1,245 枚分もあるそうです。

約45分が経過。そろそろ展帆作業も終わりに近づいています。

現地の臨場感をお伝えするのは、やっぱり動画でしょう・・・ということで、少し掲載してみました。

静かな日曜日でしたが、ホイッスルの合図や掛け声が、みなとみらい21地区に響いています。

ちなみに動画撮影はデジイチを使用しています。カメラレンズを含めると 1kg 以上、それを片手で支えていますから手ブレは我慢してみてください。

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展帆作業終了!!!すごく立派!ものすごく迫力があります。

全長 97メートル、幅 13メートル、総トン数 2,278t 。

地球を45.4周する距離(延べ183万km)を航海した帆船の雄姿です。

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帆を広げた帆船の姿は美しい。

かつては「太平洋の白鳥」とも呼ばれていたそうです。

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レーダー(丸いフェンスに保護されている部分)が、フォアマストに装備されていますね。

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優雅に見える帆船も、近くでみると実に雄雄しいです。

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ビレイング・ピン。ロープをとめておく棒のことです。ロープを棒に結ぶのでなく、8の字に巻きつけて止めることで、緩めるときに安全に行えます。

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当直の交代時間を知らせる「時鐘」です。

練習航海時代、30分ごとに鐘を鳴らし、最初は1回、次は2回と数を増やして、8点鐘で交代していたそうです。

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日本丸の救命浮き輪。

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帆で航行中は、船尾近くに置かれている「蛇輪」で、帆の様子を見ながら“舵(かじ)”をとります。

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動力用に、600馬力の船舶用大型ディーゼルエンジンを2基搭載していることから、ファンネルも船上にみられます。

帆船ですが、スクリュープロペラ船でもあります。

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日の丸の国旗。日の出ずる国、日本。

がんばろう、日本。

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舳先側から右奥に、コスモワールドの大観覧車(コスモクロック)も見えますね。

なお、帆船 日本丸の公式ホームページこちらにあります。

「総帆展帆」の公開日もHP上に掲載されていますから、確認してから訪問されると、よりいっそう楽しめそうですよ。

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 ▲ Nikon D90 + 純正レンズ18-55mm + ワイコン(0.75x)で撮影

最後は、総帆展帆した日本丸と横浜ランドマークタワーのツーショット。

もっと広角のレンズが欲しくなる、ロケーションでもありました。。。

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