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2010/09/26

JAL 機体整備工場&客室教育・訓練センター見学会(4)|羽田第二格納庫(M2ハンガー)

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▲ 羽田空港 JAL第二格納庫(M2ハンガー)

JAL機体整備工場見学ツアーは、M1ハンガーより渡り廊下を歩き、道路を隔てて併設されている『第二格納庫(M2ハンガー)』へ移動します。

(渡り廊下からは、半径約150kmをカバーする、空港施設のレーダー塔を見ることが出来ます)

このM2ハンガーは、主に日常点検や故障対策専門で、勤務体制は24時間 3交代制。

(機体があるときは)工事現場などで見かける「ヘルメット」を着用してフロアーに下り、飛行機を接近して見ることも、整備士の方がお仕事している様子も、見学することができます。

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▲ エアバスA300-600R

飛行機が小さく見えてしまうほどの巨大な施設で、サッカーフィールドを例に挙げると、縦に2面は取れるくらいの広さがあります。

飛行機の手前に、施設見学会の団体さんがいますが、人がめっちゃ小さく見えますね。

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見学グループには案内係の方が一名つき、施設の案内や整備内容の解説を受けながら、この施設全体を見学します。

(今回は、JAL様より招待を受けた特別イベントであるため、パイロットやCAの方も付き添いました)

まず、“コックピット(Cockpit)”とは操縦室のことですが、「コック(雄鶏:Cock)」と「ピット(小屋:Pit)」を組み合わせた混成語であり、闘鶏用の鶏(軍鶏:シャモ)を入れておく、小さなカゴから連想されて、生まれた言葉だそうです。

だから、「雄鶏小屋」とも言えますが、(現在JALのパイロットの中で)女性の方が数名いらっしゃいます。

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案内係の方より、見学者グループにちょっとしたクイズがありました!

● Q1.飛行機にキーは付いていますか?
  → No です。ありません。

● Q2.飛行機は左側通行ですか、右側通行ですか?
  → 右側通行です(だから、キャプテンシートは左席にあります)。

● Q3.飛行機は自動車のように、方向指示器(ウインカー)がある?
  → No です。ありません。

● Q4.飛行機は後方進行(バック)出来る?
  → Yes ですが、日本では No です。

※ ジェットエンジンを逆噴射すれば(地上では)出来るけれど、塵や小石などをエンジンに吸い込んでしまい、ダメージを与えることもあるので、日本ではしてはいけないことになっています(バックするときは、トーイングカーでプッシュバックします)。

4問目は、ひっかけ問題ですよね。ひっかかったのは私ですけど(笑

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旅客機のノーズ部分は“レドーム”といって、「気象用レーダー」や着陸誘導用の電波を受信する「アンテナ」を保護する役割があります。

悪天候時には、航行中の飛行機にカミナリが落ちることもあるので、この“レドーム”の素材は電気を通さない樹脂(プラスチック)でつくられています。

仮に“レドーム”部にカミナリが落ちても、放射状に配置してある金属板(←よく見ると細いスジが見える)を通して、内部に入っている機材が壊れないよう、機体後方に電気を逃がします。

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航空機のスピードは“ピトー管”という、ストローのような尖った計測器で測っています。

この“ピトー管”は、2重構造のパイプと圧力センサーからなり、前方から入ってくる圧力と、横から入ってくる圧力をセンサーで計り、その圧力差より飛行速度を計測しています。

旅客機の場合は、だいたい機首の下側に付いていますから、今度よーく見てくださいね。

映画「ハッピーフライト(ANA機使用)」では、離陸時に“ピトー管”に鳥が衝突して、航行中に根元から取れてしまい(運悪くバックアップ用のピトー管は、ヒーターの不良)、外気温が氷点下にもなる上空で航行不能になったそうですが、JAL現役パイロットの方から言わせると、「バードストライクくらいで壊れる部品じゃないんだけどね~ふっふーん♪」だそうです(つぶやいていましたよ)。

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旅客機はふつう、1番前のドアか、前から2番目のドアから乗降していますが、いつも左側のドアを使用しているのを気づいていましたか?

これは、航海時代の船の慣習を引き継いでいるからで、飛行機を船に見立てて「シップ(ship)」と呼ぶのも、そのせいなんだとか。

他にも、船にまつわる言葉は、飛行機の左側を「ポートサイト」、右側を「スターボードサイト」と呼んだり、機長は「キャプテン」、客室は「キャビン」、飛行場は空の港で「エアポート」とか、いろいろとあります。

では、飛行機の後方のドアや、右側のドアは、何のためについているの?

飛行機にたくさんのドアがあるのは、非常時の出口用のためで、全員のお客様を“片側”のドアから、90秒以内で脱出させるられる、ドアの枚数がついています。

なぜ“片側”なのかというと、燃料が漏れた場合に引火する恐れがあるので、風上側のドアから非難させるためなんだそうです。

CAさんの搭乗人数も、ドアの枚数からおおよそ決められていて、基本的に一枚のドアに一人のCAさんがアサインされています。

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飛行場で飛行機が燃えたら 消防車は何分までに到着しなければいけない?

飛行機は、最低5分間は熱に耐えられる設計になっているので、それよりももっと前ですね。

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旅客機の“翼”は、胴体の下側についていますが、本当は胴体の上側についていたほうが性能は良いです。

翼のせいで、窓から下の景色が見えないとか、クレームもあったりするそうですが、ある理由により胴体下側にあります。

それは、もし海や川に不時着したときに、この翼が浮き袋の役目になって、胴体部が水面上に浮いていられるからです。

昔ニュースで流れていた、ハドソン川に不時着した飛行機の映像を思い出してみると、確かに翼のおかげで浮いていて胴体は水面の上にありましたから、乗客の安全のためなのですよね。

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飛行機の後方が尻上りになっているのは、離着陸のため。

飛行機が着陸する場合、通常は3度の進入角度で降りてきて、ランディング時には約1.5度にするのが基本だそうです。

羽田空港の場合だと、対岸の木更津上空約 3,000フィート(1,000m)から、真っ直ぐ降りてくると、約3度になるという説明もありました。

あと、ランディングの角度(約1.5度)は、もっと緩い角度にするとソフトに接地できて衝撃も少ないそうですが、着地の位置が奥になり滑走路の長さにも制限があるので、ある程度のところで器用に着けるのが、パイロットの技量だと、JALパイロットの方が語ってくれました。

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ジェットエンジンの整備のため、大型のジャッキで、翼をすごい角度で持ち上げていますね。。。

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格納庫の出入り口が開き、離着陸する飛行機が間近に見られるのも、この見学コースのみどころです。

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轟音とともに着陸してくる飛行機の様子や、駐機している飛行機も間近に見られます。

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完全引退が迫る、JALの“ダッシュ400(BOEING 747-400)”。

2010年10月末にはJAL国内線から、2011年2月末にはJAL国際線から、ジャンボジェットの名で愛されていた“ダッシュ400”が、JALから姿を消します。

時代の流れの変化で、もうJAL機で見られなくなってしまうのは残念ですが、そろそろ見納めですよね。


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▲ ダグラス MD-81

マクドネル・ダグラス(現ボーイング)の“MD-81”。

燃費や騒音面、経済性で他機より勝っていたため、発売からたちまちベストセラーとなった、短距離用の小型双発機です。

エンジンが胴体の後ろについていて、機体の高さが低いのも特徴ですね。

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機体の老朽化などのため、JALフリートより、2010年9月末に退役が決まっています。

JAL 日本航空

※ この記事シリーズは、2010年2月13日に開催された、リンクシェア・サロン「JAL日本航空 機体整備工場見学会」に参加してきた時の模様を纏めたものです。


▼ JAL 機体整備工場&客室教育・訓練センター見学会

  1. プロローグ
  2. 空のエコ(JAL エコジェット)
  3. 羽田第一格納庫(M1ハンガー)
  4. 羽田第二格納庫(M2ハンガー)
  5. CA(客室乗務員)ができるまで
  6. 客室訓練部レビュー

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2010/09/20

シャープ「AQUOS(アクオス)クアトロン」詳細レビュー Vol.4

■ AQUOS クアトロン 3D対応モデル

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“クアトロン 3D”モデルも、映像や明るさにこだわってつくられたクアトロンパネルがベース。だから、3D映像鑑賞にも向いていますね。

映画館で観たような、3次元映画の「あの立体感、あの臨場感、あの迫力」が、家庭で手軽に楽しめます。

3D映画なんか見てないや!という人は、販売店の店頭デモを是非ご覧下さい。現実なのか虚構なのか分からないような、バーチャルな世界にトリップ出来るはずです。

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3D映像を見るには、付属の立体メガネを装着します。

この立体メガネは、“偏光フィルター”と“アクティブシャッター方式”を組み合わせたタイプで、特定の光を透過するフィルターと、左眼用と右眼用の映像を高速に切り替える液晶シャッターが内蔵されています。

テレビからは、左右の目で見る映像が交互に表示され、3D映像と同期した赤外線が送られています(フレームシーケンシャル方式)。この赤外線の信号を立体メガネでキャッチして、液晶シャッターを同期して開閉すると、左眼には左眼専用、右眼には右眼専用の映像だけが見れるようになり、視差を利用した立体感のある映像に感じる仕組みです。

ただ、立体メガネを装着して3D映像を見ると、メガネ側の液晶の透過率などもあり、映像が少し暗く見えてしまうんですよね(やや薄暗いサングラスをかけたような感覚です)。

しかし、暗くなりがちな3D映像も、映像を表示しているのは明るくて色鮮やかなクアトロンパネルだから、あまり気にならず3D映像鑑賞に没頭できてしまいます。

また、家族などで 3D 映像を見ることを想定して、3Dが苦手な人のために 3D → 2D で見られる機能も、この立体メガネには付いています。また、立体メガネの電池切れの時には、テレビ本体のUSB端子からも電源供給ができるようになっていて、まさに至れり尽くせりですね。

タイタンの戦い 3D & 2D ブルーレイセット(2枚組) [Blu-ray]

3D映画タイトル「タイタンの戦い」を、3D映像で見てみました。

この映画は、奥行き方向に立体感をもたせていることから、違和感が少ない印象を受けました。

映画館のスクリーンよりもテレビで見るほうが、視野を変えず映像全体を見渡せますので、もしかするとテレビのほうがより立体に感じるかもしれません。


■ 擬似3D表示モード

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(現在は3Dソースが少ないので)2Dから3Dに擬似的に変換するモードを備えています。

やっぱり、3Dテレビを買ってきたら、普通のテレビ映像も3D映像で楽しみたいですよね。

この“擬似3D映像”は、立体感を奥行きのほうにもってきているので、3D酔いみたいな感覚は少ないほうだと思いました。ちなみに、3Dの深度は「+1」から「+16」まで調節可能ですので、好みの深度を選べます。

ただ、2D映像から3D映像を作り出しているので、映像がほとんど浮き出ない場面や、特定の箇所(例えば洋服の明るい部分)だけ立体に感じる場面もあります。逆に、金属の光沢感などは 2D → 3D 変換したほうがリアルに感じる場面もあります。

このモードは、リモコンの「3Dボタン」をポンと押すだけで、擬似3D変換されますから、手軽に3D映像が楽しめそうです。

(映像シーンを分析して3D変換してますから、期待したほどの3D効果が得られない場合もあります)

Adventures of Mimi (3pc) (Ring Ws Sub Dlx Ac3) [Blu-ray] [Import]

Mariah Carey 「The Adventures Of Mimi」

マライヤキャリーの「The Adventures Of Mimi Tour 2006」を収録した Blu-rayタイトルを、2D → 3D 変換で視聴してきました。

ボディコンシャスな黄色の衣装を身に纏った、熟年マライヤのふんよかなボディを堪能することができましたよ!

パンやフォーカスしたときの観衆もリアルに再現。スゴイ!3D楽しいです!

あと、年を重ねても歌声はさすがマライヤ。ディーバ(歌姫)と呼ばれることもあって、アクオスなどの高品位なサウンドで聞きたいものです。


■ リモコン

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リモコンも3D鑑賞を支援しています。

映像を鑑賞中に視聴モードを変えるため、テレビのOSD画面を操作して、深い階層のメニューを、リモコン操作するなんてイヤですものね。

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そんなニーズを見越してか、リモコンには“明るさ”や“サウンド”をダイレクトに操作できるボタンが、あらかじめ備わっています。

この中で、便利だなと思うのが「明るさアップボタン」。部屋の照度によって、明るさを切り替えられるのが◎です。

3Dボタンは、2D映像 → 3D映像を簡単に変換するボタンで、3D強調の度合いもここから操作できるようになっています。

サラウンドボタンは、“スタンダード/シアター/コンサート”の3つのモードを、簡単操作で切り替えられます。


■ ARSS(アラウンド・スピーカー・システム)

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クアトロンの高画質には、高品質サウンドがふさわしい!

前モデル(LX1)よりボディの厚みをスリムにして、それでも音は良いものをつくろうと、高い目標を掲げながら完成させたスピーカーシステムです。

※ ARSS:Around Speaker System
※ ARSSは一部の上位機種に搭載されています。

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▲ メインスピーカー

今の流行は、フロントマスクはコンパクトにして、限られたスペースに大画面を配置するスタイル。

ただ、ディスプレイの下にスピーカーユニットをそのまま置いてしまうと、マスクの下が広くなってしまうので、ボディ横から見るとL字型にして工夫しています。

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▲ ウーハー

迫力ある低音は、Duo Bass(デュオバス)と呼ばれるウーハーがセンターに配置されています。

このスピーカーは、2つのスピーカーを背面対抗させて、振動を抑えた低音が良く出るボックスユニット。

薄型テレビにすると、低音が弱くなってしまう傾向があるのですが、このウーハーユニットでズドンと増強しています。

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▲ ツイーター

ツイーターのような高音域用スピーカーは、なるべく耳の高さ付近に配置するのが理想的。このユニットは、画面の左右横、中央の高さ付近に内蔵されています。


以上のスピーカーユニットが、46型以上になると8個内蔵されています。

サウンドを聴いてみた印象としては、クアトロンの綺麗な映像品質に負けず劣らずで、映画タイトル鑑賞でもコンサートのタイトルを視聴でも、聴いていて気持ちがよい、迫力や臨場感もじゅうぶんに楽しめるシステムだと感じました。

もっともっと音にこだわるなら、AQUOSオーディオのシアターラックシステムとかも、お勧めします。。。


■ ボディ各所をクローズアップ

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▲ SHARP LC-52LX3

THXのロゴが見えますが、THX映画モードを搭載しています。
(THXのホームシアター用ディスプレイ規格に認定)

メッシュの内側には、メインスピーカーシステムが内蔵されています。

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液晶パネルの枠部分もスリムに見えます。

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リアパネルの上部に、通気孔のためのスリットはありません。

上部にスリットがあると、水など上から浸入してしまい機材を壊してしまう可能性があるので、わざと設けない設計になっています。

もちろん、ファンレス設計です。

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リヤに備わる、充実した入出力端子群。

この左側面には、USBなどの端子も備わっています。

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本体右下には、「電源ボタン」や「選局ボタン」などあります。

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ところどころにエッジを効かせているデザイン。なかなか格好良いですね。


以上で、AQUOSクアトロン詳細レビューを終了します。

4原色革命のクアトロンパネルを中心にお届けしてまいりましたが、他のテクノロジーにもSHARPエンジニアのこだわりが沢山詰まっている、とても高品位なテレビでした。

液晶分野では先駆者のシャープさん。これからも日本の液晶技術を高めるため、液晶に関連する業界を引っ張っていく存在で、頑張ってください。

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● SHARP 液晶テレビアクオス オフィシャルサイト
 http://www.sharp.co.jp/aquos/index.html

● クアトロン技術情報
 http://www.sharp.co.jp/aquos/technology/quattron/

● 【スペシャルコンテンツ】 アーティストが見たクアトロン
 http://www.sharp.co.jp/aquos/artist/
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最後に、この場を借りてお礼申し上げます。SHARP様、WillVii様、モノフェローズの皆様、ありがとうございました。

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   ▼ 関連記事

※ この記事は、先日シャープ・デザインセンターにて開催された、ミンポス(モノフェローズ向け)のクローズドイベント、『4原色革命「クアトロン」誕生秘話』に参加してきた模様などを纏めたものです。

※ 著作権の関係もあり撮影許可がおりなかった映像は、やむを得ず“AMAZONのAFリンク”を利用しています。

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2010/09/05

シャープ「AQUOS(アクオス)クアトロン」詳細レビュー Vol.3

■ “超解像”高精細表示

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液晶テレビは点の集まりで映像を表示しています。

フルHD映像の解像度は 1920×1080(アスペクト比:16:9)ですから、2,073,600 個もの“画素(← 1個の点)”で、画面を構成している計算です。

クアトロンでは、一画素の中に RGBY 4 色のサブピクセルがあるので、(画素の大きさを変えず)単純に1.33倍の高精細な表示が可能になっています。

また、サブピクセルごとに強弱をつけて輝度を制御することも可能で、画像の輪郭や模様を自動判別して「斜め線」を滑らかにする超解像高画質化技術にて、輪郭線がギザギザに見えてしまう“ジャギー”などの現象を目立たなくしています。

テレビ内部の映像信号は、輝度信号と色差信号で色情報を表していますから、クアトロンでは先ず白やグレーで表せる輝度信号にて「斜め線」を滑らかにして、その上に色差成分をのせてカラー表示しています。

(実際には、クアトロンパネルの特徴でもある、黄色い発光体の光に強弱をつけて制御することで、高精細表示を可能にしているそうです)

ですから、 超解像高精細化技術で輪郭を強調したモードでは、画像の細かな描写も曖昧にならず、輪郭がスッキリとしたリアル感のある映像が楽しめる。女性の黒髪もキレイに鮮明に描写して、髪の毛1本1本まで分かるような“艶やかさ”まで映像を楽しめるという訳です。

イベント後に、他社テレビと比較視聴してあらためて感じるのですが、この映像のリアル表現は流石だと思いますよ。


■ 「映画クラシックモード」は楽しい!

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今度のAQUOS(クアトロン)には、昔の映画をより楽しんでいただく様に用意した、「映画クラシックモード」が搭載されています。

このモードは、シアター規格に極力準拠しているそうで、色温度を 5,800K に設定、キセノンランプを使用した映写機のような“あじわい”のある映像にしているとのことです。

また、「映画クラシックモード」は、映画の 24p の映像を 4 倍の毎秒 96 枚に変換し、1コマの映像の 2 回目と 4 回目のバックライトをオフすることで、わざとパタパタ感やフリッカー感を演出させています。

字幕表示のときに画面をよく見ると分かりますが、輪郭強調を一切しないで 純粋な「斜め線」を滑らかにする処理もしているそうです。

昔のフィルムをクアトロンで少し見た感想は、映画館のスクリーンで観賞しているような雰囲気のある映像だと思いました。フィルムの“傷”感やグレインノイズを強調していたりと、なかなか楽しめるモードです。


あと、「映画クラシックモード」表示された、60Hzの信号がビデオ入力された“コンサートの映像”も見てきました。

こちらは、輪郭強調をせず「斜め線」を滑らかにする処理や、黒画面が挿入されていることが意外にも“良い方向”に作用していて、液晶臭さが少なくなっている印象を受けました。

もし、AQUOSクアトロンをお持ちの方、これから購入される方は、通常のビデオ入力した映像をこのモードで見てみることをオススメします!


■ 同社「従来機種」と「クアトロン」の映像比較

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4 原色 AQUOS クアトロンと、従来機種(3原色AQUOS)との違いがわかるように、2 台の 52 インチテレビで比較鑑賞してきました。

 ● 右機種 : AQUOSクアトロン LC-52LX3
   (4原色パネル+直下型LEDバックライト)

 ● 左機種 : 従来機種 AQUOS LC-52AE6
   (3原色パネル+CCFL管バックライト)

ちなみに、映像はデモ映像で、ダイナミックモード(店頭用モード)で、どちらの機種も表示させています。

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ハイビスカスの花は強調しすぎの感はしますが、撮ってきたデジカメの特性もあり、実際にはもう少し発色はマイルドです。空や海の階調の変化や白い砂浜の様子がクアトロンではよく表現されています。

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▲  2台のボートからの白波、奥手にある白い雲の立体感が伝わってきます。

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映像が明るい!花が生き生きして見え、みずみずしさも感じられますね。

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元気よく咲いている“ひまわり”に見えるのは、やっぱり右側(クアトロン)ですよね。

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金色の置物。ヤラセっぽく映っていますが、同じ映像を流しています。


テレビの場合、被写体によっては忠実な色の表現をしないほうが、視聴者には喜ばれる傾向もあるようなので、色づくりはメーカーの色も出ていますね。

また、掲載画像がデジカメ(一眼レフ)で撮影してきたものなら、今見ている記事の画像も、表示機器の輝度や色温度によりかなり印象が変わると予想されます。

是非、実機を販売店店頭などにて、ご確認されてください。

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テレビの消費電力をリアルタイムで表示しています。
(左:従来機種 → 177W、右:クアトロン → 133W)

映像の明るさなどにより消費電力は変化しますから、カタログ値の消費電力を表しているものではありませんが、同じ映像を表示している新旧 2 台のアクオスの消費電力を比較すると、従来機種よりずぅーっと省エネになっているのが分かりますね。

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