JAL 機体整備工場&客室教育・訓練センター見学会(1)|プロローグ
先日(2010年2月13日)開催された、羽田空港に隣接する JAL 日本航空の「機体整備工場」および「客室教育・訓練センター」の見学会に参加しました。
JAL 機体整備工場は一般に公開されていて、JALのホームページから見学会に申し込めばどなたでも参加できるのですが、今回は特別に企画されたイベントであるため、機体整備工場見学に加えて普段は一般公開されていない客室教育・訓練センターまで潜入しています。
なお、当日の東京地方は、小雪まじりの冷たい雨が降りしきる非常に寒い日(外気温2~3℃)でしたが、そんな寒さも吹き飛ばすような熱くてボリュームのあるイベント内容でしたから、JAL さんの熱いハートが伝わるように記事の内容を心掛けたいと思います。
■ 機体整備工場
東京モノレール「新整備場駅」より徒歩で数分の場所にある「JAL M1ビル」にて、整備や運行スタッフの仕事についてお話を伺いました。
飛行機が降りてきてから、飛び立つまでの整備について、その内容や苦労話とかも伺うことができました。
● 定期整備作業内容
定期整備の種類 | 作業内容 | |
---|---|---|
T 整備 | 毎飛行前に実施(20~30分で実施) | |
定 期 整 備 |
A 整備 | 約1~2ヶ月毎の定期点検作業 (1日または1晩で実施) |
C 整備 | 約1~2年毎の定期点検 車の車検に相当(1~2週間で実施) |
|
M 整備 | 主に機体構造の詳細点検 (約1ヶ月かけて整備する) |
このあと、案内係・整備士・パイロット・アテンダントの方が随行して、機体整備工場を見学しましたよ。
レアな話もたくさん聞けました。。。
■ 客室教育・訓練センター
機体整備工場から移動して、羽田空港内にある「JAL 客室教育・訓練センター」に行きました。
フライトアテンダント(客室乗務員)の出来上がるまでのお話や、出社から退社までのお仕事の内容を、機体モックアップの中で徹底解説していただきました。
● JAL M1 ビル(展示品)
ボーイング 777 に搭載されている、GE 社製ターボファンエンジン(GE90-115B)のファンブレード。
ファンブレード 1 枚のお値段はナント約 1,000万円!それが、エンジン一基あたり、放射状に 22 枚取り付けられています。
なんでも、機能美が高いことから、MoMA(The Museum of Modern Art, New York)にも展示されているんだそうです。
ボーイング 777の主車輪に装着されるラジアルタイヤ。
サイズ : 外径 1,270 × 幅 508 mm
航空機のタイヤは再生タイヤといって、ゴムが磨耗してミゾが薄くなってもまだサイドウォールは強いので、トレッド部を張り替えて同じタイヤを何度か繰り返して使います。大型のトラックやバスも確か再生タイヤでしたよ。
あと、タイヤの中に入れる気体は、不燃性の窒素ガスを充填するそうです。もしも着陸時にタイヤが燃えた場合、中に空気が入っていると火炎放射器のようになってしまうので、そうならないように窒素ガスを使うとのことです。
DC9-81型機のコックピット。
あとで、パイロットの方に、アナログ計器とデジタル計器のどちらが分かりやすいか伺ったところ、航空機は様々な機種があるのでデジタル計器のほうが親しみやすいとのことでした。同じような設計思想のほうが、乗り替わったときに分かりやすいそうです。
※ この記事シリーズは、2010年2月13日に開催された、リンクシェア・サロン「JAL日本航空 機体整備工場見学会」に参加してきた時の模様を纏めたものです。
▼ JAL 機体整備工場&客室教育・訓練センター見学会
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