ナナオ本社訪問記(1)『一貫した国内生産体制』
▲ ナナオ本社ビル(本社敷地内)
石川県に拠点を置く映像機器の専業メーカー、株式会社ナナオ本社に訪問してきました。
JR小松駅より約20分(小松空港からは約30分)、国道8号線を金沢方面に車で移動すると、国道沿い(右側)にEIZOシンボルマークがある建物が見えてきます。ナナオ本社に到着です。
この土地で、映像機器の最高級ブランド「EIZO」の商品が生産されています。
本社敷地内には、管理・営業部門の本社棟、開発部門のR棟(研究開発棟)、品質保証部のW1棟、製造工場のW2棟、電源供給などを賄うエネルギー棟があり、本社中枢による意志決定と、企画・開発から製造・品質保証まで、一貫した生産体制が敷かれていました。
● CI(Corporate Identity)について・・・
ナナオは、CI活動によりシンボルマーク、プロダクトデザインなどを一新した時期がありまして、それにより企業イメージがガラリと変わった記憶があります。この活動の中心人物は、今でもナナオのプロダクトデザインを手掛けている川崎和男氏で、とにかく凄い人だと思います。
プロダクトデザインの方向性はあまり変わっていない気がしますので、現在ラインナップされている商品を見るとして、シンボルマーク(青・赤・緑・白の特徴ある四角形のデザイン)は、あまり語られる機会が少ないですから紹介いたします。
まず、赤色のパートは「企業人としての情熱や使命感」。緑色は「自然に対する配慮や協調性」であり、ギザギザ模様は「霊峰白山」と「デジタル」を表します。赤と青・緑と青の間の白色は「インターフェイス」。青色は、「企業存続の行動感や積極性」を表し、波形模様は「日本海」と「アナログ」、青と白のチェックパターンは、「雪とピクセル」の意味と「抑制ある理性や知性」だそうです。
これだけの想いが詰められているなんて、ご存知でした???
▲ 研究開発棟より白山方面の眺め(周りは水田)
右側の4階建て施設が製造工場。左側の2階建て施設は旧製造工場で現在は品質保証部になっています。
ほんと、雄大な景色ですよね!ナナオの誇りは、人であり土地なのかもしれません。付加価値の高い商品の源流になっています。
尚、研究開発棟にて複数のセミナーや商品内覧が行われていましたが、今回はレポートを割愛させていただきます。
▲ 左:製造工場、中央:研究開発棟、右:本社棟
研究開発棟は比較的新しい施設で、過去国内に分散していた研究開発が本社に集結しています。
製造工場・品質保証・研究開発の各棟は渡り廊下で繋がっており、製造工場や品質保証でトラブルが発生した際は、迅速に研究開発にフィードバックされ対策が講じられるそうです。顧客からのリクエストも、営業部門を通じ研究開発にすぐ伝えられているでしょう。
多くの企業が海外に生産をシフトしている中、EIZOモニターは99%が国内生産(半数以上は海外向け)。同じ敷地内で部門間の連携がうまく機能しているから、時代のニーズにマッチした、顧客満足度の高い、高品位液晶モニターを世に送り出せるんだと思いました。
≫次回、工場レポートに続く
※ 2009年9月、ナナオ本社に訪問した時のレポートです。
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