SONY 開発者セミナー「ブラビア薄型(世界最薄技術の開発話)」
パネル外筐厚わずか 9.9mm 、世界最薄技術の開発ストーリーとその技術。
本当の壁掛け薄型液晶テレビを目指し、2006年に企画は提案された。
2007年春より開発がスタート、デモ機を作成して同年秋には開発チームが発足したが、特性を犠牲にしなければ薄型化は不可能になり開発は一時断念。技術は面白いが商品化は2009年以降との声があり挫折を味わっている。
しかし、開発者には技術の根拠と自信はあった。そこで、メカ設計部署の中に「秘密部屋」が誕生!社内の誰もが知らない部屋の中で開発は極秘に数名で行われていた。
当時のテレビ部門トップの GO サインが出てオープンハウスを設置、開発同士を集い商品化へのプロジェクトはスタートした。
そして、2008年8月28日プレス向けに商品の発表がされ、11月10日より発売が予定されている。
パネル/外筐部は「エッジライト方式白色LEDバックライト」を採用。光源の白色 LED をパネルの周囲に配置し、導光板(表面に凸凹のパターンをつけた透明アクリル板)と反射板にて“面発光”させている。
大型のパネルを高輝度で輝度ムラが起こらなくするため、SONY 独自の技術が投入されていると思われるが、その説明はありません(なんとなく想像はつくが、実験は大変だったんじゃないかな・・・お疲れ様です)。
薄型化は、部品の厚みを削減、部品間の空間を圧縮、パネルと筐体を一体化構造にすることにより実現。パネルモジュールの組み立ては、塵や埃が入ると問題が発生するので、クリーンルーム内で行われているとのことです。
パネルを水中に入れても内部に水が浸透しないぐらい、部品がギッシリとつまっているとの例えがありました。
熱による輝度の変化を避けるためベゼル・キャビネットの材質には放熱性の高いアルミを採用、これは同時に強度の確保とファンレス化を実現しています。
▲上:メディアレシーバー 下:ブルーレイディスクレコーダー
ちょっとパネル外筐の話とは外れてしまいますが、薄型化の一環として TV チューナー内蔵のメディアレシーバー(トランスポーター)の紹介。
TV チューナーを分離・外付にして、映像信号と音声信号をワイヤレスでモニターに伝送。フルハイビジョン(i1080)での伝送ですので、地デジやブルーレイの品質を落とすことなく、リアルタイムでの映像表示が可能になります。
これにより、モニターに接続するケーブルが無くなり設置場所を選ばない、真の意味での壁掛け液晶テレビが実現します!
この記事は、2008年9月13日に開催された「SONY Dealer Convention 2008」にて、特別企画された「開発者セミナー」をレポートしたものです。
| 固定リンク
「ミセレイニアス」カテゴリの記事
- 【超美形の淡水熱帯魚】我が家のミクロゲオファーガス・ラミレジィが産卵してくれてマジうれしいっす!(2022.07.31)
- 石神井川に巨大なコイが泳いでいました(端午の節句・鯉のぼり)(2022.05.05)
- 東京駅開業時からプラットホームの屋根を支えていた鋳鉄製の柱は一見の価値あり?!(2022.01.30)
- Happy New Year 2022(2022.01.01)
- 寒い冬こそ献血!東京スカイツリータウン・ソラマチにある「献血ルームfeel」に行ってきました(2020.12.03)
コメント