192kHz/24bit 自作DAC
CS8416 DAI基板 + PCM1794 2para DAC基板 + ディスクリート電源基板 + TORX142モジュールという構成です。
ただ、うちの環境ではS/PDIF出力が96kHz/24bitまでしか対応していないため、192kHz/24bitというのはスペック上のことで、まだ試せていないのがつらいところです。
CDの音を聴いた場合、やや硬質な印象ですが解像度が高く、楽器の輪郭が曖昧にならないところが良いです。デフォルメした表現は少ない印象ですので、昔のDAC(TDA1541Aなど)と聴き比べてしまうと「しなやかさ」とか「艶やかさ」はやや物足りないのかなと感じました。しかし、繊細でキレの良い音は聴いていて気持ちが良いです。
また、このDACが本領を発揮するのはハイサンプリングレート・高分解能の音源を再生したときですので、高品質音楽配信サイトより、96kHz/24bitの音楽データをパソコンにダウンロードしてきました。パソコンからの再生なのでオプティカル接続で電気的に分離して、DAC出力をプリを通さずプロ用パワーアンプ直結でモニターSPという構成で聴いてみました。
このときの印象は、静寂さがよく伝わってきて、そこからダイナミックに立ち上がるスピード感が凄いです。楽器の定位や残響など空間的表現が明瞭であり質感も申し分ありません。(なんとなくプラシーボで書いていますが)ダイナミックレンジが広いこのサウンドは、CDとひと味違うことは分かります。
今回の実験でわかったことは、クリアーなサウンドでリアルさを求めるならば、新しいDAC石のほうが良いのかな・・・ということです。それと、昔に比べて今のDACの音は味気ないとの声も聞こえてきますが、シンプルな回路で色づけの少ないオーディオグレードの部品を使えば、逆に源の音が聴こえてくるかもしれません。
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